【おすすめ記事】上がらない給料
給料が上がらないと、仕事がつらいと感じる原因になります。給料が上がらなければ生活に余裕が生まれず、将来への不安を抱えながら働かなければならなくなるためです。
最低賃金は、毎年都道府県ごとに改定されています。近年は物価が高騰し、働く人が不足しているため、最低賃金の引き上げ幅は以前と比較しても大きくなっています。しかし、地方によっては、最低賃金が1000円に満たない地域もあり、東京などの都市部と地方の格差はますます広がっています。また、都市部であっても、最低賃金でフルタイムで働いても不安なく生活できるレベルには達していないのが現状です。最低賃金は、生活していくための最低限の金額です。改定後にこれまで以上の大きな上げ幅にならない限り、仕事がつらいままの状況が続く可能性があります。
社会保険料の高さも、仕事がつらい原因の一つです。社会保険料とは、健康保険や年金など、病気やケガ、老後の生活を保障するための保険料のことを指します。会社員として働いており一定の収入を超えると、この社会保険料を毎月給料から天引きされることになります。収入が増えれば増えるほど、天引きされる社会保険料も多くなります。最低賃金ラインで働いている場合や、昇給があまり多くない場合は、給料が増えてもその分社会保険料が多く引かれることになるため、手取り額が思ったほど増えないのです。
せっかく頑張って働いても、手元に残るお金が少ないと、生活に余裕がなくなり将来への不安も募り、仕事がつらいと感じるようになります。 社会保険料は将来の安心を担保するための制度ですが、現状の制度では収入が少ない人ほど大きな負担になっていることも事実です。
インセンティブとは、成果や頑張りに応じて支払われる歩合制のようなものです。 インセンティブの制度がないことも、給料がなかなか上がらず仕事がつらくなる原因の一つといえます。会社によっては、頑張った分だけ給料に反映されるような制度を設けているところもありますが、そうでない会社ではどれだけ頑張っても給料があまり上がらず、モチベーションを維持するのが難しくなります。
会社自体にインセンティブ制度が導入されていない場合、従業員間の能力差があっても、給与に大きな差がつきません。仕事ができる人は、自分の能力に見合った報酬を得られないため、不満を感じてモチベーションが低下する可能性があります。逆に、仕事ができない人は、頑張らなくても給料が変わらないため、努力する意欲を失ってしまうかもしれません。このような状況は、会社全体の生産性低下にもつながり、結果的に仕事がつらいと感じる人が増えてしまう原因となるのです。
